慢心しないオフィス選び

株式会社シリウステクノロジーズ

株式会社シリウステクノロジーズ

代表取締役社長 宮澤 弦 氏
東京都文京区本郷5-24-2 シーボニア・イマスビル4F

PHPなどのオープンソースによるWEBシステム開発やモバイルコンテンツ、FANクラブシステム「FRM」、企業向け新規事業・ビジネスモデルの立案、SEO関連サービス業などの運営・コンサルティングを行う。「常に楽しいことを追求して、半歩進んだ価値を提供すること」を探求するITベンチャー企業。

本郷三丁目駅から東大の赤門を目指す途中に、茶色のレンガ張りビルがある。一見素直なビルだが、窓枠は丸く、エントランスにもさりげなく高級感が漂うこのビル。こちらの4階にオフィスを構えるのが今回の取材先、株式会社シリウステクノロジーズさんだ。社長は若干23歳。この本郷という地にオフィスを構えた理由と、独自のオフィス戦略を聞くことができた。

思い出の地が本郷で一致

創業の経緯を教えてください。

もともと、「他人と違うことしたい!」という気持ちがありました。大学時代の初めの2年は、バイオの研究で毎日変化の無い生活を送っていたんです。それで「何か変化の無い研究生活が物凄くつまらなくて、変化が数多くある分野で仕事がしたい」と考え初めました。若くても踏み込むことができて、新しいこと… と考えたら、参入障壁が少なくて、常に変化と競争のあるIT業界で、SIにたどり着いたんです。
まずは友人と2人でレンタルオフィスに机二つ、ポスト一つで半年。そこから6人位にしようって事で15坪位のオフィスに移り、さらに昨年ここシーボニア・イマスビルに来ました。

本郷にオフィスを構えた理由をお聞かせ下さい。

今回の移転の前にデジタルアドバイザーという会社と合併したんです。それで一気に人員数が増えました。
お互いの資本構成とか株主構成とか気にするのが嫌だから、新しい会社作ってそこに資本も社員も移そうという話になったんです。そのため、実は社歴としてはまだ1期目です。お互いの会社のやっていたそれぞれのビジネスがあったので、お客様も新しい会社にそのまま移動してくれました。本郷は丁度お互いの企業にとって思い出の地だったんです。僕には大学があるし、向こうはもともとの創業の地が本郷だった。
合併して初めてのオフィスを構えるにあたって、お互いの想い出の地である本郷へ、ということで一致しました。

今のオフィスで気に入っている点、不満な点を教えて下さい。

古いビルですが、中もリニューアルされてきちんと綺麗にしてあるし、駅も近いし、費用も抑えられたし(笑)総合的に満足しています。窓枠の丸みなんかも、中から見ても潜水艦の中みたいで面白いですよね(笑)。社員もみんなけっこう気に入ってくれているみたいで、次は新宿かな、という話をしたときに「えー移転するんですか!」という声が出たくらいです。
まぁ、強いてマイナスな部分を挙げてみると、エレベーターが古いことや冬に冷え込みが早いこと、エレベーターを降りて入口が入りにくい雰囲気なところ等があります。でもそれに余りあるだけの安さをもらっていますからね。困ったことは、なぜか配線が2系統あるんですよ(笑)使えない配線が残っているんです。そっちにコンセントをさしても繋がらないんで、たまにお客様がプラグをさして「壊れちゃったかな」と困惑してしまったりします。ダミーはいらないんですが…(苦笑)

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綺麗なエントランス。派手でなく、高級感がある。NTTデータの代表取締役副社長様直筆の額縁。「宝です」(宮澤氏:笑)宮澤氏がこだわったというガラス張りの会議室内から社内を見る。会議室のドアと椅子に使われている赤はシリウスさんのコーポレイトカラーだ。

ソフト面でも社員の働きやすい環境を

他に、オフィスでこだわる点などはありますか?

そうですね、今回の内装をつくるとき、ガラス張りの会議室にはこだわりました。透明性のある会社だって事が伝わるようにしたかったんです。それと、いかに内勤社員にストレスを感じさせないようにするかは気をつけています。営業など外に出る社員は打ち合わせだなんだ、と隙間時間に息抜きできる時間があったりしますよね。でもプログラマーなど、ずっと中で仕事をするメンバーは基本的にそれがないので、オフィス環境に気を配らないといけないんです。
造作物など、ハード面はあまり作りませんでしたが、逆に社内のソフトの面では社員が働きやすい環境になるようにしようと働きかけています。社内にいるときは皆くつろげて、一方で刺激的であるのが理想的だと思うので、色々と取り入れて思案しています。

今後のオフィス戦略をお聞かせ下さい。

創業の地としては本郷を選びましたが、次は新宿などアクセスの良い、ビジネスに直結したエリアに移ろうと考えています。いま六本木が熱を帯びている分、新宿は安くなっているようですし、乗り入れている電車の本数が圧倒的に多くてやはり便利ですよね。他にもっと立地のいいところがあれば別のエリアでもいいですが。
社員の人数はどんどん増やしていこうと考えています。30年後とかになるかもしれないけれど、こつこつと着実に成長を積み重ねて、社員1万人以上にまで成長させるのが夢ですね。人数が多ければ多いほど社会に対して提供できるバリューが大きくなりますから。ある程度社会に貢献しないと会社をやる意味はないと思います。
そのためにも、毎回移転する先のオフィスは少し社員数から考えても広めのオフィスに移りたいと考えています。移転先のオフィスに会社が合わせていくっていうのは、ベンチャーだと常にそうだと思うんです。
ベンチャーって小さい枠でやろうとするとそれなりの会社になってしまうんです。少し背伸びをしたら、お客さんがいらしたときに社員も「はやく空間を埋めないと恥ずかしい」という感覚を持って頑張れますしね。

最後に、東京オフィスコンサルティングのサービスについて一言お願いします。

う~ん… 僕が人にオススメするって、なかなかないことなんですよ。でも東京オフィスコンサルティングさんのサービスは色々な人に紹介しています。そういうことです(にやり)
サービスに大変満足しています。ありがとうございます。

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窓が広いうえ、間仕切りも机もガラス。透明感いっぱいの会議室。室内にバランスボールが見える。ここにも赤を取り入れている。窓枠の丸みがかわいらしい。ビルの面する本郷通り沿いに、かの「赤門」も。「東大にはまだまだ活用されていない知的財産が沢山眠っている。それを事業会社として世の中に付加価値をつけて提供していきたい。東大と仲良くするためにも、近くであった方がいい」(宮澤氏) 取材日はフランス人社員さんの姿は見えずに残念。シリウスさんの目標は京セラや日本電産のような世界に通用する企業になること。もうすでに海外進出の足がかりを見つけて動き出しているのだ。

取材を終えて

今回お話をうかがった宮澤さんは、これまで取材させていただいた社長さまたちの中でずば抜けて若い!
私と同い年で社長業…と、興味津々で取材にお伺いいたしました。なんと、もうすでにお子様がいらっしゃるとの事で、同い年ながら大人の階段をかなり登っておいでの模様でした。帰りは遅いため、お子様に関しては専らお風呂担当との事。毎朝入れてあげているそうです。「かわいいですよー」とおっしゃる顔は、やり手実業家の仮面がポロリと剥がれ落ちる瞬間が見えたかのようでした。「子供ができて、社会に対する責任感を強く感じるようになった」という宮澤さん。「自分の子供が自慢できる、恥ずかしくない会社にしたい」と語る宮澤さんの目はすでに日本を超え、世界を見据えていました。自分と同学年…と思うと目からウロコがぽろぽろこぼれ落ちる思いでした。宮澤さん、取材にご協力いただきありがとうございました☆

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