遊び心×効率化

株式会社ゾーグ

株式会社サイブリッジ

代表取締役  水口翼 氏
東京都渋谷区渋谷2-1-12 パシフィックスクエア宮益坂上6F

ウェブ制作・モバイル・システム開発などのウェブインテグレーション事業と、自社媒体の運営を行うインターネットメディア事業の2本柱で事業を展開。特化型求人媒体の「塾講師ナビ」「アットインターンシップ」や、学生向け講義情報クチコミサイトの「キャンパスシティ」、教育情報サイトの「eduon!」などユーザー特化型メディアを幅広く展開中。

一目見れば印象に残る!個性的な形の窓!窓!窓!青山学院近く、渋谷二丁目に今回取材にお伺いするサイブリッジさんがオフィスを構えるパシフィックスクエア宮益坂上ビルがある。周囲にはこどもの城、国連大学本部などの建物もあり、なんだか文化的な雰囲気。デザイナーズビルの中身サイブリッジさんのオフィスもさぞお洒落だろうと期待しつつお伺いしました。

パパの気合

創業について教えてください。

弊社はもともといわゆるウェブサイト制作からはじまった会社です。株式会社としての創業は2004年の5月ですが、創立は2003年2月になります。会社設立のきっかけは私が青山学院大学1年生(19歳)の時に同級生とデキちゃった結婚をして妻と子供を家族を養いつつ、夫婦二人分の学費を稼がなければいけなかったからです(笑)。 私大の学費×2人分と生活費はアルバイトでは当然稼げない金額なので、もともと多少スキルがあったウェブデザインで会社を作ることにしました。すぐに会社を作ったわけではなく、妻が身重だったので、2年生になるタイミングで1年間夫婦で大学を休学し、ネットベンチャーで契約社員として働きながらスキルを貯め、その後復学したタイミングで個人事業の形で仕事を始めました。個人事業時代は大学に通い、妻が学校に通ってる間に私が娘の面倒を見ながら在宅で仕事をしていました。リスクも大きかったですが、在宅で時間にとらわれず仕事ができるというリターンの大きさが、独立をした理由の一番の理由です。当時自分の大学の講義情報のクチコミサイトを運営していたので、その実績を基に、交流会や大学OBから制作の仕事を紹介していただいて営業活動をせずに紹介の形で仕事をしていました。青山学院は3年生から青山キャンパスになりますので、3年生になるタイミングで、売上が増えたことや、法人にしたほうが仕事を請けやすいこともあり、大学そばにオフィスを借りて「株式会社シンクマーク」として法人登記したのが会社のスタートになります。

最初のオフィスについて教えてください。

最初は大学のそばの子供の城築40年ぐらいのマンションに、同じ規模の学生ベンチャー4社でシェアオフィスという形で入りました。広さは4社で9坪。その時の家賃は5万くらいでしたね。そのオフィスには1年ほどいて、人員増加に伴い宮益坂下のオフィスを私が監査役も務めている、バリュープレスさんとシェアで借りました。広さは50坪くらいで、家賃がどーんと上がったのを憶えています。その年からメディア事業に参入し、体制を制作開発のインテグレーション事業とメディア事業の2事業制へ変更しました。ウェブ制作はどうしても労働集約的なモデルで、キャッシュフロー的に見ても安定せず、受託事業だけを行っていても成長性がないと考えたからです。同じ年にキャンパスシティという学生向けメディアを運営していた会社を吸収合併し、求人メディアの長期契約などでストック型収入を増やしメディア事業による経営基盤の改善を図りました。子持ち社長という事もあり、会社が潰れない仕組みづくりにいつも腐心しています(笑) 従業員は基本的には受託の案件に携わっていて業務時間の10%から20%をこのメディアに使うというやり方で業務を行っています。受託の案件では試すことができない新技術を取り入れたり、遊びを取り入れてみたり・・・自社の媒体を実験的に使って成果が出ればお客さんの案件にもフィードバックしていくというような使い方をしています。

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青山通りに面し眼前はこどもの城、大学という環境なので渋谷のオフィスといっても周辺は開放感があります。6階のサイブリッジさんのオフィスは白を基調にすっきりとシャープな印象。この廊下、遠近法を使ってオフィス内が広く見えるように工夫してあるそうです!詳細を書いてしまうとネタばれになるということでここでは控えさせていただきますが、もしサイブリッジさんのオフィスを訪れる機会がありましたら是非聞いてみてください(笑)。細かな遊び心が転がっています。

予算の2倍のオフィスを

移転の経緯について教えてください?

受託×メディアという仕組みが回りはじめて人員も増え、バリュープレスさんとシェアしていたオフィスが手狭になり、オフィスを探し始めたのが昨年の夏ごろです。渋谷でオフィスをということで、時間をかけて物件を探していましたが渋谷ではいい物件がなく、新宿までエリアを広げて探しました。西新宿の高層ビルも検討、申込みをいれたりもしましたが社歴が浅いということで断られてしまい(笑)・・・また渋谷に目を向けて探していましたが、やはりいい物件がない。今入っているビルは去年の12月に出来た新築のビルで、実は最初のオフィス(というかマンション)の丁度、青山通りを挟んで向かい側で、建設が始まった頃に、完成する頃には会社を大きくして入れたらなと思っていました。募集が出ているのは知っていましたがかなり予算オーバーで家賃交渉をしても応じてもらえない・・でも他にいい物件が見つからない・・そんなこんなで退去時期も迫っていたので、結局最後はこちらのビルに決めました。実は当初予算の2倍くらいでかなり予算オーバーなビルに決めてしまったわけですが、常に背水の陣でコストをかける分稼ぐぞ!というモチベーションにつながっています(笑)。

オフィス作りのこだわりは?

エントランス、ミーティングスペースの内装工事にお金をかけました。ビルの外壁が茶色という特殊なビルなので内装は全て白基調にガラス壁を組み合わせクリアな質感を出し、カーペットは会社のテーマカラーであるブルーでブランディングを意識しました。工事はもちろん専門の業者さんに一ヶ月かけて願いしましたが、内装のレイアウトは3Dソフトをつかって自分で考え組み立てました。こういう作業も結構たのしいですよね。執務スペースの方は50人まで収容できるんですが、机、椅子、キャビネットなどすべて新しく購入しました。新しく入った方はには新しい気持ちで、新しい机と椅子で作業できるようになっています。 実はオフィスと同じくらい社内システムにこだわっている部分があって。例えば、オフィスフロアの四隅にスピーカーを配して社内専用の音楽サーバーからブラウザで自分の好きな音楽を流せるようなシステムを自社でつくりました。社内のIP電話システムと連動して、電話の着信・受信で自動的に音量が小さくなるシステムも自社で構築しています。社内に流れている曲リアルタイム公開もWEB上でしています。(http://recruit.cybridge.jp/about/office.html)外部に公開といえば、弊社では情報公開の一環として他にもライブカメラで社内の状況を24時間にてリアルタイム中継するという事をやっています。(http://www.cybridge.jp/recruit/view/)ビジネス的な意味では、取引先の会社様にサイブリッジがどのように仕事をしているか見てもらえますし、採用の面から見てもうちの会社で働いてみたいと思っている人に、どんな会社か、何時まで働いているのか見てもらえるといった意味があります。私個人としては父親として娘に、父親の働く姿を見てもらいたいからというのがあります(笑)。働くことの意味そのものが見失われがちになっている今の時代だからこそ働く父の背中を見てもらうことも必要かなと思っています。従業員の両親が「子供が働いている会社はどんなもんじゃ。」とライブカメラを見て、会社が汚い!なんて怒られる事もあります。他の会社ではありえないエピソードですよね(笑)。他にもwikiでのナレッジ共有システムを作ったり、社内通貨(シブリ)で疑似電子マネーを発行してコンビニやらお菓子など社員間での少額決裁に利用したり、請求書もワンクリックで発行できるようなシステムを作って管理業務の効率化を図っています。業務効率化・自動化というのが結構好きで、遊び心を加えつつも業務改善につながるような仕組みを社内でどんどん作っています。デザイナーもプログラマも受託の合間にこういう面白みのあるシステムを作れるので息抜きにもなっています。

今後の御社の戦略を教えてください。

将来的には株式公開を目指していますが、現在のビジネスモデルだけでは上場するにはまだまだ弱いので今後はコアになるような、モデルを作りたいなと考えています。昨年11月に人材紹介の免許を取得したので、今後は「アットインターンシップ」や「塾講師ナビ」など各メディアと人材紹介ビジネスを融合させ新たなビジネスも構築していきたいなと考えています。もともと学生ベンチャーからはじまっているので大学生向けメディアが多く、次は大学生の入口として中高生向けのメディアも作ってきたいと思っています。中高生を集めることができたら、今度はお母さんをターゲットにしたメディアを・・・といった風に、いろんな世代をターゲットにしたいろんなメディアを作れたら楽しいのではないかと思っています(笑)。受託事業ももちろん継続して続けていきます。 オフィスに関しては次に移転するとすれば、新宿の高層ビル、大手町といった大企業の多いエリアがよいですね。弊社は役員も含めて従業員の年齢が若く、社長の私は24歳で社員の平均年齢は22〜23歳ですので、大手の会社からは「若いから・・」とマイナスに見られてしまう部分があります。そういった側面があるからこそ、逆にしっかりとした仕事をしなくてはという気持ちで仕事をしていますが、オフィスもそれと同じで、若い会社だからこそしっかりとしたエリアのオフィスに入りたいというのがありますね。本質的には意味の無いことだとは思いますが、若いのに西新宿の高層ビルに入っている会社というようなギャップがいいじゃないですか(笑)。会社の信用力もやはり違いますよね。取引先からの印象が良くなる事もありますし、ベンチャーに子供を入れる社員の親から評価してもらえるようになるというのもあります。今もそうですが、毎月数百万のコストをかけるオフィスですから、単に働く場所。という位置づけではなく、信用力、採用力などそれ以外の側面を持たせられるオフィスを選んでいきたいと思っています。もちろんビジネスの方でしっかり成果を出せなくてはそういった場所には移転もままならないですから、次の移転時には会社もオフィスも更にグレードアップできるように頑張っていきたいですね。

最後に東京オフィスコンサルティングに一言お願いします。

今回は若山さん(オフィスコンサルタント)にお世話になりました。取引先の社長さんと話をしている中で、若山さんの名前が出てくる事がここ数ヶ月で何回かありました。もちろん付き合っている会社規模やインターネットという業界という要因もあると思いますが、営業力あるなぁと感心しつつ、世間は狭いなと思った事が何度かあります。若山さん自体は非常に真面目に、丁寧に仕事をして頂きました。が、「審査通るから大丈夫ですよ。」なんて審査の前に期待させておいて駄目だったという事が何回かあって内覧でお互い無駄な時間コストをつかってしまったなぁというのは内心思ったり、実際に言ったりしました(笑)。そんな若山さんですが、次回の弊社移転もまたお願いしようなんて思っていますので、辞めずにこれからも頑張ってください!(笑)

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オフィス内の壁をよーく見ると・・実は外壁に用いられているタイルと色違いのタイル貼りになっています。トイレもお洒落です。水口社長いわく、窓が変わった形をしている為、採光性があまりよくないとのこと。デザイン性か機能性か・・デザイナーズオフィスの贅沢な悩み(?)といったら怒られてしまうでしょうか。

取材を終えて

Yamada こちらのコラムは東京オフィスの山下が担当いたします。
今回お話を伺った水口社長は24歳にして2児のパパ。学生起業されたということですが、学生的遊び心×社長といった雰囲気のとても魅力的な方でした。社内の取り組みも本当にバリエーションが豊かで遊び心に溢れていて、今すぐにでも商品化できるのでは!?と思ってしまう仕組みが沢山。次から次へいろいろな仕組みや取り組みを見せていただき本当に楽しく取材させていただくことができました。そういう大きさに感動!ありがとうございました!

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