問題意識→先を見通す
「自分らしい生き方とキャリアデザインを考える」を事業コンセプトに、実務者を中心とした教育カリキュラムの開発および運営、キャリアデザインのコンサルティングおよび職業斡旋、投資育成(インキュべーション)事業を展開。また、夢の実現に向けて同じ「問題意識」を通じたコミュニケーションが可能なドリームビジョンSNS(β版)を提供中。

原宿駅に着きました。あたりは制服姿の修学旅行生らきし姿、コスプレ姿の女の子、お洒落な人、そうじゃない人・・ はしゃいだ雰囲気、若々しい雰囲気。原宿はやっぱりすごいなぁ・・と思いながら今回お話をお伺いするドリームビジョンさんのオフィスがあるパークアクシス神宮前へ。この建物は竹下通りからすぐの場所にあるにもかかわらず、さっきまでの喧騒が嘘のような静かな落ち着いた雰囲気。
問題意識を持つことから始まった
創業について教えてください。
創業は2006年3月になります。僕自身が社長を務めるのは、このドリームビジョンで3社目になります。ドリームビジョンを創業する前は、インターネットリサーチ会社のインタースコープ(M&Aにより、2007年2月28日にYahoo! JAPANの子会社)を経営していました。当社も含めて創業に関わった会社は6社あり、その内1社(ウェブクルー)は東証マザーズに上場しました。インタースコープ時代はベンチャーキャピタルから数億円というお金を調達してビジネスを展開してきましたが、このドリームビジョンに関しては、極力外部から資金を調達せずにやってきておりますので、最初から立派なオフィスを借りることはできなかったし、そうするつもりもありませんでした。ですので、創業はコスト効率のよい渋谷宮益坂の11平米ほどのオフィスからでした。
御社の事業内容を教えてください。
まだ創業してから1年も経っていないので全ては実現できていないのですが・・・法政大学のビジネススクールと提携してアントレプレナーシップの育成カリキュラムの運営をしてきました。具体的には知り合いのベンチャー企業の創業経営者を招いての講義やディスカッションを行うなど、スキルではなく「考え方」を学んで欲しいと思ってやってきました。
それに加えて、そのビジネススクールに集まってくるモチベーションの高い人たちと企業を結ぶ人材紹介、ネット系のベンチャー企業をクライアントとしてCOO、CFO等の経営レイヤーや経営企画、事業開発等の責任者、エンジニア、また、総合商社のキャリア採用など事業開発というテーマで転職のお手伝いをしています。それに加えて、今後はシード期のベンチャー企業に特化した「投資育成」事業に力を入れていこうと考えています。僕が個人的に出資をしているベンチャー企業が何社かありますが、ドリームビジョンの「事業」として投資活動をしていこうと思っています。
そういった事業を始めようと思われたのはどうしてですか?
もともと僕は日本の教育に対して問題意識を持っていました。個性を尊重しない教育、受験を前提にした授業体系、目先の成績だけにとらわれて、そのあとの生き方や働き方を考えさせようとしない教育に疑問を感じていたのです。また、大学という教育機関に対しても問題を感じていて、経営学部を例にとると、実際に会社を経営したことのない教授の方々が「経営」を教えている。「企業経営」という領域を「研究テーマ」として捉えることに異論はありませんし、そこで得られた知見や理論体系は、実際に企業経営に活かされていると思います。しかし、それは非常に高度な世界であって、学部生に対しては、そのようなものではなく、もっと地に足の着いた「プラクティカル(実践的)」なものであるべきだというのが僕の持論です。
大学の収益は受験料や入学金や授業料などの「教育費」であり、現在の大学は収益構造的には間違いなく「教育産業」です。しかし、教授になるためには、質の高い授業をすることではなく、自分の研究テーマを設定し、その調査研究を行い論文を書く、そして、学会で発表し認められることが必要です。つまり、授業に時間とエネルギーを割けば割くほど、自分の研究に割ける時間は少なくなるのです。現在の大学の構造はおかしいなと、ずっと以前から感じていました。
でも、僕がいきなり新しい大学を創ることはできません。どこからこの問題に着手できるか考えた時、たまたま僕の理解者の方の中に法政大学で教授をされている方がいたので、法政大学のビジネススクールで独自のカリキュラムをドリームビジョンとして運営していければ・・と考えたのが現在の事業の出発点です。
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| 竹下通りから入ってすぐの場所にドリームビジョンさんのオフィスはあります。竹下通りの喧騒は全く感じない、落ち着いた静かな場所です。建物もぴかぴかでお洒落であたたかな雰囲気。社長室に貼ってあった三井物産の初代社長 益田孝氏の格言。ドリームビジョンさんの事業内容にリンクするようなお言葉だと思いました。(右写真) | ||
事業展開にあわせてオフィスタイプを選ぶ
移転の経緯を教えてください。
先ほども少しお話しましたが、スタートアップは宮益坂のインキュベーションオフィスでした。その頃は事業に関して企画段階だったので広いオフィスや立派なオフィスは必要ありませんでした。ただ、事業内容が固まってきて、人材紹介ビジネスを始めるにあたって当時のオフィスでは色々と問題があったんです。人材紹介は厚生労働省の許認可事業ですので、オフィスに関して色々条件がありました。広さが20平米以上でなくてはいけないとか、プライバシーを保守できるミーティングスペースがなくてはいけないなど・・・その条件を満たすオフィスが必要でしたので、ライセンスを取得するために渋谷から青山のインキュベーションオフィスへ移りました。青山では2区画オフィスを借りていたのですが、たった20平米で家賃が50万円近かったので非常にコスト効率が悪い・・・それで、タイミングをみて自分たちでオフィスを借りようということで、昨年9月末に、現在のオフィス(原宿)へ移転してきました。
オフィス選びのポイントは?
弊社の主な事業内容が人材紹介ということと、主にネット系のベンチャー企業がクライアントということで、場所のイメージは重要なポイントでした。こちらのオフィスはマンションタイプのオフィスなのですが、通常のオフィスビルだとどうしても保証金がかさんでしまう、ミーティングスペースをパーテーションなど立ててつくると内装費もかさんでしまう・・今後、人員の増加もありますでしょうし、この最初のオフィスに長くいることはないだろうと考えまして、こういったマンションタイプのほうが、もともと間取りが決まっていて、部屋も区切られているので内装費がかからないし保証金も安く済むということで、弊社にとって都合が良かったんです。今回は迷わずここに決めました。
今後の御社の戦略を教えてください。
人材紹介を始めて4ヶ月目に単月黒字化しました。今期の事業計画どおりにいけば単年度黒字になります。そのためにはスタッフの増強が必要不可欠で、今のオフィスでは手狭になります。ですので、年末を目処にオフィス移転を計画しています。エリアは、渋谷・原宿・恵比寿・目黒(JR山手線)か表参道・外苑前・広尾辺りを想定しています。耐震構造が担保されていれば、古いビルでも良いと思っています。築年数よりも「立地と駅から近いこと」を重視しています。内装に手を入れて、New York のSOHOにあるようなモダンでカジュアルなオフィスにしたいと思っています。
最後に東京オフィスコンサルティングに一言お願いします。
今回、お世話になった若山さん(オフィスコンサルタント)は性格が良くて、一生懸命にやってくれました。でもちょっと要領が悪いんですよね・・一生懸命さが空回りというか(笑)。頑張って欲しいと思います!
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| SOHOを想定としたマンションのレイアウトをうまく生かしたオフィスづくりになっています。大きく分けて、ミーティングルーム、社長執務室、執務スペースとなっています。どの部屋からも採光・眺望がよくオフィス内は明るく、スタッフのみなさんも明るく溌剌! | ||
取材を終えて
こちらのコラムは東京オフィスコンサルティングの山下が担当いたします。
日本の教育(実際に中学生時代や高校生時代に感じた授業など)疑問を感じつつ、学校ってこういうものだから仕方ない、受験勉強がんばるぞと学生時代を過ごして来た私には平石社長のお話に少し心が痛くなってしまいました。醒めていて無責任で諦めの想いで漠然と「教育」というものをとらえていたわたしにとって、こんなにも熱い、真摯な姿勢で教育を変えていこうとする人がいるんだ!と勇気をいただいたような気がしました。ありがとうございました!
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